ツバメの巣と言うと、高級食材としてよく知られていますが、最もグレードの高いものとしてアナツバメの巣があります。「燕窩(えんか)」といって中国料理では最高級の食材であり、漢方薬としては「補中益血」の効果も認められています。
アナツバメの巣は、現在ではインドネシアやタイ、マレーシアのような東南アジアの国々でしか採ることができません。しかも、アナツバメが巣を作るのは、海岸の断崖絶壁の上であるため、採取するにも大変な危険を伴うのです。もともと限られた土地でしか取れない、数に限りのあるものである上、採取に危険が付きまとう、ということから、アナツバメの巣には、その美容・健康効果以上の付加価値が付けられているのです。
アナツバメは生涯のうちにいくつかの巣を作ります。最初に作る巣は白くてきれいですが、回数を重ねるごとにだんだんいろは濁ってきて、不純物が多く混ざり茶色っぽくなってきます。これがそのまま巣のグレードになり、白いものは高価で希少価値が高く、茶色いものは羽や砂などが混入物が多くなるため価値が落ちます。ツバメの巣の破片を寄せ集めて商品にしたようなものになると、さらに価値は落ち、安くなります。
このことは、日本で売られているツバメの巣商品を見てみるとよくわかります。希少価値が高いはずのツバメの巣ドリンクが、数百円程度の安価で販売されていることがよくあります。そういった場合、原材料を確認してみると白キクラゲや寒天を混ぜていることがわかります。高価なツバメの巣を安価で売るためには、混ぜ物をしなければならない、ということですね。ツバメの巣を用いたものを購入する時には、単に値段だけを見るのではなく、このように原材料の面もよく確認すると良いでしょう。